「歯磨き粉をつけた歯ブラシで、ササッと磨いて終わり」はもう卒業。矯正治療開始をきっかけに、歯みがき方法の見直しもしていきましょう。
この記事では、歯間ブラシやフロスなどの「オーラルケアアイテムを使用する目的」や「効果的な使用方法」などについてまとめました。歯ブラシだけでケアするよりも清潔な口内が保てるようになります。
習慣化できれば、口内環境の悪化を予防できるだけでなく、将来の健康リスクを減らせるかもしれません。出来そうなことから1つずつ、歯みがきルーティンに取り入れてみてくださいね。
保定期間含め約5年を費やした元ワイヤー矯正者(ハーフリンガル)が解説します。
※上裏側、下表側にワイヤーの歯列矯正
▼ハーフリンガルのながれは下記から
≫【前編】初診相談~月1調整開始
≫【後編】月1調整続き~リテーナー装着
- 歯みがき時間の理想は「10分」。最短でも「5分」は必要。
- 一般的に使用されているオーラルケアアイテムは5種類
- 使用順は自由。歯みがきのしやすさなら、まず歯間ブラシから。
- 【食後の歯みがき問題】酸性の強い食事のあとなら30分後、もしくはマウスウォッシュでいっきに中性にもどす。
- まとめ▶各オーラルケアアイテムを活用し、一生モノの「歯みがき力」を手に入れよう!
歯みがき時間の理想は「10分」。最短でも「5分」は必要。
一般的な歯みがき時間の目安は最低でも3分、歯科医院によっては10分以上を推奨されています。通常より歯みがきが大変なワイヤー矯正者の場合、10分はかけて丁寧にみがくことが理想的。
いくつかのオーラルケアアイテムを併用するのなら、それぞれの使用時間、使用回数などを決めておくことで安定したオーラルケアが行えます。
一般的に使用されているオーラルケアアイテムは5種類
「普段どんなものでケアしてますか?」と聞かれて、歯ブラシ以外に思いつかない、、、なんてことありませんか?オーラルケアアイテムは、下記のようなものがコンビニやドラッグストアでよく取り扱われています。
- 歯間ブラシ
- デンタルフロス
- 歯ブラシ
- 舌ブラシ
- マウスウォッシュ
「きいたことはある、、、」気になるアイテムがあれば、ぜひこの機会に検討してみてください。
「歯間ブラシ」の使用目的は、歯間の歯垢をみがきとること。
歯間ブラシを使わなくても、「つまようじ」で充分。そう思うかたにこそ試してほしいのが、歯間ブラシなんです。先端がつるっとしたつまようじではとれない食べかすが、ゴッソリ絡め取れたときの爽快感は使ってみて初めて良さがわかります。
歯ブラシと併用することで歯垢除去率が格段にアップするので、虫歯になりにくくなるのも納得。
材質は、歯茎にやさしいゴムのラバータイプか、歯垢がしっかりとれるナイロンのワイヤータイプがあります。ワイヤータイプには2種の形状やサイズ展開があるので、どれがしっくりくるかは実際の使用感を試すことが重要です。
形状 | ・前歯に適している「I字型(ストレート)」 ・奥歯に適している「L字型(アングル)」 |
サイズ | 4S~LL (メーカーによって表記サイズの大きさに違いあり) |
「歯間ブラシ」の効果的な使用方法とは
- 鉛筆のように持つ
- 歯と歯のスキマ(三角のスキマ)に歯間ブラシを通し、2回ほど前後に往復させてみがいていく
※「歯間にスッと入り、なおかつ左右の歯間にブラシが接している状態のサイズ」を使用することで歯間ブラシの効力が発揮されます。
矯正の治療過程では、歯間幅の変動がよくおこります。そのため、それぞれの歯間にあうサイズの歯間ブラシを使い分けられればそれがいちばん。小さめの歯間にはSサイズを使う、大きめの歯間にはMサイズを使うなど。
どのサイズを買っていいかわからない歯間ブラシ初心者は「小さいサイズ(4S)」から試すのがおすすめです。矯正治療が進むごとに広くなる歯間幅にあわせて、歯間ブラシのサイズ変更を検討していきましょう。
サイズ変更の判断目安 | 合っていないサイズを使うデメリット |
---|---|
歯間幅より「小さすぎる」と、、、 | ブラシが歯間の歯垢がしっかりみがけない。 →1つ大きめのサイズに変更すべき |
歯間幅より「大きすぎる」と、、、 | 歯肉が傷つく。歯肉退縮の原因になる。 →1つ小さめのサイズに変更すべき |
「デンタルフロス」の使用目的は、歯間ブラシでは取れない部分の歯垢を除去すること。
「歯間のすきまをキレイにする」歯間ブラシに対し、「歯間同士の接している部分、歯周ポケット内をキレイにする」のがデンタルフロスを使う理由です。糸のような形状なので、他のオーラルケアアイテムでは届かないスキマを唯一、きれいにできるのが特徴。
矯正器具に絡まった「えのき」「わかめ」「肉や魚のスジ」などのなかなか取れない食べかすを、サッと払拭できる素晴らしいアイテムなんです。ワイヤー矯正中、デンタルフロスがあるのとないのとでは、歯みがき時間にかなり差が出るはず。
デンタルフロスの種類 | 特徴/使用方法 |
---|---|
ロールタイプ(経済的) →人気!「フロアフロス」 | 手のひらサイズのケース内に、数十メートル以上の糸がまかれているものが多い。慣れればホルダータイプより歯垢除去率が高い。 →30~40cmほどの糸を両手の指にまきつけて使用。 |
ホルダータイプ(初心者向き) | 持ち手がついており、前歯に適した「F字型」、奥歯に適した「Y字型」がある。外出先でも使用しやすい。 →片手で使用可能。 |
「デンタルフロス」の効果的な使用方法とは
- 歯と歯のあいだにデンタルフロスを挿入し、ゆっくりと歯茎まで差し込む
- デンタルフロスを前後にぎこぎこ動かし、歯茎(歯周ポケット内)や歯と歯の接している部分にある食べかすを下から上に絡めとる
- デンタルフロスが歯上部まできたら抜き、次の歯間をフロスする
歯の側面だけでなく、側面のまえうしろもフロスすることが重要。Cカーブ、半円をなぞるようにデンタルフロスを動かすことで、しっかりと歯垢を絡めとることが可能です。
ワイヤー矯正中に「特化」したデンタルフロスが便利
ワイヤーやブラケットがあっても、持ち手があるホルダータイプが使いたい!ってかたにぜひ試していただきたい。こんな便利な商品があるって最高です。
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「歯ブラシ」の使用目的は、うがいだけでは落としきれない歯に付着した歯垢をみがき取ることが目的。
歯ブラシの使い方なんて今さら、、、と思うかもしれませんが、毎食後みがいているのに虫歯になりやすいのなら歯みがき方法の見直しが必要かもしれません。歯ブラシを正しく使うことで、虫歯予防や歯周病などの予防にもつなげていきましょう。
「歯ブラシ」の効果的な使用方法とは
下記の3点を意識しながら、1本1本の歯を小刻みにみがくことがポイントです。
- 内側の歯は、歯ブラシの「下部分」でみがく
- 奥歯は、歯ブラシの「先端」でみがく
- ほかの歯は、歯ブラシの「両サイド」でみがく
しっかり磨いているつもりでも、毛先の開ききった歯ブラシでは丁寧にみがくことは不可能。きちんと毛先の整った歯ブラシで歯みがきできるように、歯ブラシ交換を定期的に行っていきましょう。
歯列矯正中の歯みがきに特化した歯ブラシもあります。1本1,544円と歯ブラシにしてはお高めですが、高い歯ブラシっていちど良さを知ってしまうと「それだけ払う価値あるよなぁ」ふしぎと納得できちゃうからすごいんです。ブラケット周りの歯みがきに苦戦しているかたはぜひ試してみてください。
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矯正器具をみがくなら「タフトブラシ」も便利!
別名「ワンタフトブラシ」や「ポイントブラシ」。毛束が小さく1つにまとまった歯ブラシなので、ふつうの歯ブラシでは磨きにくい部分でも磨きやすいメリットがあります。
「舌ブラシ」の使用目的は、舌苔(ぜったい)を適度に取り除くこと。
舌の表面にある白いコケのようなもの(舌苔)を取り除くことで、口臭予防につながります。「ちゃんと歯みがきしたのにくちの中がくさい」ってときは、舌苔が原因かもしれません。
「舌ブラシ」の効果的な使用方法とは
起床時、舌苔が多いようなら舌ブラシを使うタイミングです。舌苔の量は日々変わるので、その日の舌苔の付きぐあいをみて「今日はどうするか」判断しましょう。
- うがいをして口内をうるおす
- 舌の奥から手前にむかって3回ほど、舌ブラシでやさしくなでる
- しっかりうがいをして口内を洗浄する
一回でぜんぶ取り切ろうとせず、数日にかけて適度にとっていく。
「マウスウォッシュ」の使用目的は、口内の除菌。
歯みがき後に使用することで、虫歯菌や歯周病菌の繁殖をおさえることが可能。
抜歯後に使うなら、アルコール不使用のマウスウォッシュ。抜歯跡は傷跡のようなものなので、刺激のすくないマウスウォッシュを選ぶといいでしょう。
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歯みがきしたいけど場所的にも時間的にもムリ!ってとき、マウスウォッシュをすれば食べかすはもちろん、気分的にもスッキリします。
「マウスウォッシュ」の効果的な使用方法は
- 歯みがき後、マウスウォッシュ使用目安量をくちにふくむ
- 15~30秒くちゅくちゅして、はき出す
※時計回りにゆすいでいくと口内全体にマウスウォッシュがいきわたりやすい
「フッ素配合の歯磨き粉」で歯みがきした場合、すぐにマウスウオッシュしてしまうとせっかくのフッ素効果が流れてしまいます。
それぞれの効果をつぶしてしまわないようなルーティンでおこなっていきましょう。
■フッ素なし歯みがき→マウスウオッシュ
■フッ素あり歯みがき→1~2時間あけてからマウスウオッシュ
▼外出用には、持ち運びがラクな1回分の個包装タイプがおすすめです。
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使用順は自由。歯みがきのしやすさなら、まず歯間ブラシから。
ワイヤー矯正者の歯みがき順は、下記がおすすめ。
- 歯間ブラシ
- デンタルフロス
- 歯ブラシ
まずは歯間ブラシで食べかすを取っておくと、あとの歯みがきがラクなんです。矯正器具のあちこちに食べかすがついている状態のまま歯ブラシでみがくと、食べかすが歯ブラシに絡まってなかなか取れない。歯をみがくはずの歯ブラシ自体を掃除するのって、結構しんどいものがあります。
歯ブラシが先か、デンタルフロスが先か、それとも歯間ブラシ?さまざまなオーラルケアアイテムを使うからこその悩み。じつは、歯医者さんによっても推奨順は異なっています。
要は、きちんとも磨けていればどの順でも問題なし。歯みがき自体がイヤにならず続けられる手順がいちばんです。
【食後の歯みがき問題】酸性の強い食事のあとなら30分後、もしくはマウスウォッシュでいっきに中性にもどす。
酸の強い食べもの(ジュース、ドレッシング、柑橘系など)を食べたあとは、口内が酸性の状態になっているため、すぐに歯みがきすると歯を傷めてしまうおそれがあります。
だ液はややアルカリ性なので、食後20分ほどで口内は中性(通常レベル)に戻りますが「20分も30分も待っていられない!早く歯みきしたい!」という場合、口内を中性に戻すマウスウォッシュ(CiオーラルpHバランサー)を活用する方法があるのでぜひ活用してみてください。
まとめ▶各オーラルケアアイテムを活用し、一生モノの「歯みがき力」を手に入れよう!
歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助清掃器具を併用することで、歯ブラシだけで歯みがきするよりも歯垢除去率は37%もあがっている結果があります。今回お伝えしたオーラルケアアイテムなどを活用し、矯正中の口内環境をより良く保っていきましょう。
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