【体験談】ワイヤー矯正でかかった期間と流れ(後編)

Eye-catching image ■体験談

大人になってから始めた歯列矯正。ワイヤー矯正をするにあたって、初めての通院から保定期間終了までにかかった”歯列矯正の全期間”とその流れについてお話します。

ワイヤー矯正治療 流れと各詳細

ワイヤー矯正とはいっても、もとの歯並びや、どこの矯正歯科なのかによっても、治療のながれは異なるものです。「こういう流れでワイヤー矯正した人もいるんだな」と、ご参考程度にご覧ください。

まずは、下記表にておおまかな流れをご確認いただいたうえで、それぞれの詳細について掘り下げていきます。

初診日を電話予約
2015.6.29【初通院】初診相談
精密検査(レントゲンや歯型とり)
治療方針決定・契約完了
虫歯治療
抜歯
矯正器具開始
調整のための通院(月1回程度)
上歯ワイヤー裏から前(表)へ付け直し
ゴム掛け
2018.5.7矯正器具全撤去
リテーナー装着(保定期間 約2年)

上歯ワイヤー裏から前(表)へ付け直し

上の矯正器具はワイヤーが目立ちにくい裏側(舌側)に付けていましたが、矯正治療の進み具合が良くなるということで、表側(「いーっ」と口をひらくと見える側)に付け変えることに。

ワイヤーやブラケットの金属感(銀色)が目立つのはできれば避けたいところですが、半透明の白いブラケットと白い矯正ワイヤーを装着していただけたので遠目には矯正器具を付けているように見えなくて感激でした。写真写りが断然違います!

矯正器具が初めて触れる上くちびるの内側が口内炎になるのはもうご愛嬌。この時期にもなると口内炎は慣れっこです。痛いのは痛いけれど、成長痛みたいなものだと思うことに。

矯正期間によって精神面がだんだん鍛えられているような、不思議な感覚。無敵モード全開です。

ゴム掛け

奥歯に付いているブラケットのフック上下にゴム((顎間ゴム)読み方は”がっかんゴム”)をひっかけて噛み合わせを良くする段階になりました。

ゴム(顎間ゴム)とは、矯正治療で使用される直径3mmから8mm程度の医療用のゴムのことです。

ゴム掛け初期は、あくびや会話をして口を大きく開けていても ”ちぎれないのか” ”もしゴムを飲み込んだらどうしよう”などいろいろと不安がありました。ですが結局のところ、ゴムはちぎれるし、ゴムを飲み込んでしまうことも何度も経験しました。

ちぎれたら新しいゴムを付け直せばいいし、飲み込んでしまっても医療用のものだから消化されないから心配する必要はない。ちなみに、付けたばかりのゴムは、大きなあくびをしたくらいでちぎれるようなやわなものではありませんでした。

ただ、ゴムが切れるときは”パンッ”と勢いよく口のなかではじけて一瞬びくっとなることも。今日はよくしゃべるかもなーということが分かっている日は数時間置きに新しいゴムへ付け替える対策も取り入れてみたりして。

食事をしているときと歯磨きをしているとき以外は基本的につけたまま(もちろん就寝中も)のゴム掛け期間を過ごしました。

矯正器具全撤去

そして、ついに矯正器具をすべて取り外す日がやってきました。なんという爽快感!!3年弱ぶりに口のなかから器具がすべてなくなってスッキリ!!

リテーナー装着(保定期間 約2年)

今後は矯正器具を付けなくても良くなりますが、キレイになった歯並びが元の状態(矯正前のガタガタな状態)に戻ってしまわないように今の状態を保つための型(保定装置(リテーナー))をつけておく期間が始まります。

リテーナーには種類があり、”ソフトリテーナー“ ”固定式リテーナー” ”プレートタイプリテーナー”などがあります。

わたしが使うことになったのは、カポッとはめれてパコッと取り外せる透明のマウスピースタイプのソフトリテーナーでした。このリテーナーは矯正後の自分の歯型をとってつくられます。

出来上がったリテーナーで付け外し方を教えてもらったとおりに外そうとしたところ、まさかの全然外れない事態。「もういやー」と泣きべそ気味でしたが、何度か挑戦しているとコツをつかんでようやくスッと外せるようになりました。

リテーナーを外すときにおすすめしたいコツは、奥歯の歯茎あたりに爪を引っかけてグイっと外すことです。片方の奥が外れたら、もう片方の奥歯からもグイっと外し奥から前へ徐々に外していってみてください。

当初難しいなと思っていたのは、”どれくらい力を入れるのか”ということです。例えるとするなら、ビンについているシールラベルを角からカリカリはがそうとするときのいきおいと力具合が似ているのではないでしょうか。

もしも、リテーナー外しに苦戦されたときは、”自分だけじゃない”ことに安心してください。そして、私の経験がお役に立てれば嬉しいです。

最後に

歯列矯正中の痛みや食事は大変なことだらけですが”日々、着実に終わりに近づいていっている”。だからこそ、矯正器具がはずれてからの生活を心待ちにして、さまざまな困難を淡々とのりこえていく忍耐力が必要なのだと思います。

それでも、できるだけ食べたいものを食べて楽しく矯正期間を過ごしたいですよね。当ブログでは、矯正期間を前向きに過ごせるような情報を体験談を交えながらお伝えしていきます。食事の工夫や対策などについてもぜひお役立てください。

※もし、今回ご紹介する一連の流れと違うことがあったとしても不安にならず担当の先生とご相談されながら安心できる矯正期間をお過ごしくださいね。

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