【体験談】ワイヤー矯正でかかった期間と流れ(前編)

Eye-catching image ■体験談

大人になってから始めた歯列矯正。ワイヤー矯正をするにあたって、初めての通院から保定期間終了までにかかった”歯列矯正の全期間”とその流れについてお話します。

まず、歯列矯正をする全員が気になるであろう矯正に費やした期間は、すべてをあわせるとわたしは約5年間でした。矯正器具を外すまでが3年弱、保定期間が2年ほど。

この期間を長いと感じる人、案外短いと感じる人、それぞれだと思います。ご自身の矯正期間の流れと照らし合わせながら、次のステップの予習などにご活用いただければ嬉しいです。

ワイヤー矯正治療 流れと各詳細

ワイヤー矯正とはいっても、もとの歯並びや、どこの矯正歯科なのかによっても、治療のながれは異なるものです。「こういう流れでワイヤー矯正した人もいるんだな」と、ご参考程度にご覧ください。

まずは、下記表にておおまかな流れをご確認いただいたうえで、それぞれの詳細について掘り下げていきます。

初診日を電話予約
2015.6.29【初通院】初診相談
精密検査(レントゲンや歯型とり)
治療方針決定・契約完了
虫歯治療
抜歯
矯正器具開始
調整のための通院(月1回程度)
上歯ワイヤー裏から前(表)へ付け直し
ゴム掛け
2018.5.7矯正器具全撤去
リテーナー装着(保定期間 約2年)

初診相談や精密検査

初診の予約をして、担当の先生との顔合わせ。まず、今時点で気になっている歯並びや口元の悩みや矯正について相談

歯列矯正にかかる費用や期間、治療方法などについての説明がありきちんと納得することができたのでこちらの矯正歯科でお世話になることにしました。

精密検査(レントゲンや歯型とり)

「精密検査ってなにするの?!」言葉のひびきだけでドキドキしてしまいがちですが、かんたんに言うと「これからの治療方針を決めるため、口もとや歯の状態を撮影する」ということ。

歯医者さんは検査結果をもとにして、今後どのように矯正治療をすすめていくか判断するようです。

口内の写真撮影治療用のイスに座ったままカメラで撮影
歯型とり治療用のイスに座ったままカメラで撮影
レントゲン撮影(正面からと横から)レントゲンルームに移動して立ったまま撮影

治療方針決定・契約完了

担当の先生から治療方針についての説明が始まると、前回取った歯型をもとにつくられた”歯型模型(手のひらサイズ)”が目の前に置かれました。

「え、、、これが私の歯なの?!」まさかここまでガタガタだったとはビックリです。自分の歯型模型にすこしだけショックをうけました。けれどそれ以上に、矯正を決意して良かったと強く強く感じた瞬間でした。

その後、治療方針についての説明をうけて契約書へのサインをすませ、契約完了。次回の予約を取ってこの日は終了。

虫歯治療

虫歯治療をすませてから矯正治療がはじまるとのこと。矯正を決意したからにはどんどん次のステップへ進みたいと思っていたので、この期間が1か月ほどあったのは想定外でした。

※矯正をするかどうか迷っている期間中があるなら、さきに虫歯治療をすませておきましょう!

抜歯

虫歯治療の期間がおわり、いよいよ、抜歯です。抜歯することで、歯がキレイに整列するためのスペースをあけてあげます。抜くことになった歯は、上下左右の小臼歯(八重歯の奥の歯)4本

4本も抜くのはハラハラしますが、その日に4本とも抜くわけではなく、初日は左下の小臼歯のみ(歯茎麻酔あり)。抜歯は一瞬にして終わり、「えっ、もう抜けたの?」ほんの数分の出来事でした。

歯を抜いた部分にはガーゼを丸めたものを詰めて止血してくれて、治療時のイスに座ったまま安静にしているように言われました。

数十分ほど経ち出血の具合を確認してもらい新しいガーゼを詰めなおしてもらいその日はこれにて終了。「30分くらいは噛んだままにしておいてね」とのことでした。歯科医院を出てから1時間後にはすっかり血は止まっていて”ほっ”としました。

抜歯2回目には、右側上下の小臼歯を2本。抜歯3回目には、左上の小臼歯を1本。

矯正器具開始

わたしがこれから始めるのは”ハーフリンガル”と呼ばれる”ワイヤー矯正”

”ハーフリンガル” ”コンビネーション” ”舌側矯正(上だけ)”呼び方は他にもいろいろあるようです。

下の歯には表側(くちびるの方)上の歯には舌側(くちびるではない方)にワイヤーを装着する”裏側矯正(ハーフ)”

普段の生活をしている状態では、”矯正しています!”感が目立ちにくくていいなと思い、この矯正方法に魅力を感じました。

ブラケット(矯正用の接着剤で歯一本一本に付けてワイヤーを通すためにつけるもの)を装着後、それぞれのブラケットにワイヤーを通していく作業が行われます。ワイヤーの取り付けが終わり先生から手渡された手鏡にてどんな感じなのか見てみました。

ついに始まったのだなーと、このワイヤーが装着されたことにより歯列矯正を開始した実感がわきました。きっとこのワイヤー装着こそが矯正を始めたことを改めて再認識するタイミングなのではないでしょうか。

矯正器具を装着して数時間後から、歯が動いていることをひしひしと、いや、ズキズキと感じ始めました。歯が動いているのは歯列矯正が順調に進んでいるということで嬉しいことですが、なんせ痛い。そして頭も痛い。

矯正器具によって歯を動かす初めての体験に、その日はベッドでもがき苦しみながら過ごしていました。歯列矯正体験者のさまざまなブログを読み漁っていたので、痛くて大変だろうなとは想像していましたが、甘かったようでした。想像と現実は違いすぎた。

ということで、初めてのワイヤー装着日は最低限の予定だけにして、安静に過ごせるスケジュールを組んでおくべきです。2、3日もすれば慣れてくるためか痛みがましになり、痛みのない日常がこんなにも幸せなものなのだと思えました。

しかし、またまた痛みはやってくるのです。下の表側に装着された矯正器具によって、くちびる内側が口内炎だらけ。

矯正器具によって歯が動くことによって飛び出たワイヤーの両はしが頬にあたる痛み。ほんの数ミリ出ているだけのワイヤーですが、頬にあたるというより、”刺さる” ”食い込む” このような表現の方がしっくりくるかもしれません。

これらの痛みは”矯正用のワックス”によって痛みをやわらげることができました。ワイヤー装着日に矯正歯科で頂いたワックスを必要分ちぎり、手でこねこねして矯正器具の痛いと感じる部分にひっつけることで、矯正器具が直接頬やくちびるにあたることを防いでくれるのです。

歯列矯正中はいろいろな痛みを経験することになるはずですが、ワックスのように予防できることもあります。矯正生活を少しでも楽に過ごせるように工夫していけるといいですよね。

調整のための通院(月1回程度)

ここからの通院では毎回同じような内容が繰り返し続いていきます。

ブラケットはそのままで、ワイヤーのみ一旦外し、理想的な歯並びになるように再びワイヤーを装着し直す作業が月に1回程度、それが何か月もです。さて、ここからが頑張りどころです!!

全文が長くなったので前編後編の2記事に分けました。
≫後編はこちらから

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